「Obsidianとは」の記事では、”Obsidianは第二の脳・最強のPKMツールである”というお話をしました。
より強力なPKMツールとしてObsidianを使用するために、必ず知っておきたい5つの言葉を紹介します。
Obsidianを上手に使うために知っておきたい概念
Zettelkasten
Zettelkasten(ツェッテルカステン)とは
ドイツの社会学者Niklas Luhmann氏が考案した、大量の情報を管理するための手法の名前です。
「Zettel」はメモ、「kasten」は箱を意味する言葉です。
- 1つのノートに1つのアイディア(情報)を書こう!【超重要】
- ノートは必ず自分の言葉で書こう!
- ノート同士をリンクさせて管理しよう!
というのが、Zettelkastenの基本ルールです。
Wikipediaを思い出してください。
Wikiっていろんなノートが単語としてリンクされているじゃないですか。
あの構造です。
あれがZettelkastenの基本です。
「1ノート1要素」という最小情報原則に基づいてノートを書きためていくことが、とにかく大切です!
このルールだけ覚えればOK!
大事なので、もう一回言います!
ひとつのノートにつき1つの要素!!
Digital gardenとEvergreen notes
Digital garden
Digital garden(デジタルガーデン)とは
デジタルでノートを管理するための基本概念です。
デザイン・プログラミング・人類学のスペシャリストMaggie Appleton氏が提唱した概念で、
- ノートの管理は庭の手入れに似ているよ!
- 庭を手入れする方法次第で、そこから得られるものが決まるよ!
- 庭は正しい方法で手入れしながら育てていくことが大切だよ!
という考え方のことを指します。
科学者Mark Bernstein氏が1998年に提唱したHypertext garden(ハイパーテキストガーデン)の概念が起源だとされています!
Evergreen notes
Evergreen notes(エバーグリーンノート)とは
研究者Andy Matuschak氏が提唱した、デジタルガーデンの概念を実践するためのフレームワークです。
「緑(ノート)を育てやすいように、庭(=データベース)を使いやすい形で整理しよう」
という考え方です。
- 1ノート1要素のAtomic note(アトミックノート)
- Atomicを複数リンクさせたBOAT note(BOATノート)
- BOATを整理して完成させたEvergreen note(エバーグリーンノート)
上記3種類のノートを組み合わせて、データベースを管理していく手法です。
Zettelkastenの最小情報原則がAtomic noteに反映されています!
LYTとMOC
LYT
LYTとは
Linking Your Thingsの略で、「思考やアイディア、ノートを効果的に結びつける手法」を指す言葉です。
Obsidianのスクールを運営するNick Milo氏が考案しました。
- ノートは常に他のノートとリンクさせる
- リンクが何を意味するのか記載しておく
- 参考文献を記録しておく
- 恐れずにノートを追加していく
などなど、Zettelkastenをデジタル(=Obsidian)に最適化するためのルールが詰まったフレームワークです!
MOC
MOCとは
Map of Contentsの略です。
上記のLYTのなかに登場する要素で、いわゆる「各ノートへのリンク集」「ノートの目次」のようなものを指します。
LYTのなかでも、とくに使用頻度が高くて便利なので抜粋して紹介しておきました。
Evergreen notesと同じような考え方です。
Obsidianを上手に使うために
- 1ノート1要素の減速でノートをたくさん作って、ノート同士を関連付けさせるZettelkastenの考え方。
- ZettelkastenをObsidianに落とし込むための、Evergreen notesとLYTという2つのフレームワーク。
- その中に登場する、MOCという目次ノート。
- これ等を理解するためのDigital gardenの概念。
まずは
こういうのがあるんだー!なんだか楽しそう!
くらいの気持ちで頭の片隅に入れておいてください!
いちいち名称や手法を覚える必要はありません。
よく使う大事な要素は、これからWon;Reiのなかで何度も繰り返し登場します。
その度に少しずつ覚えていきましょう!