アオイさんがObsidianでどんなフォルダ分けをしているのか知りたいです!
フォルダ分けなんてほぼしてません!
Won;Rei式Obsidian運用フレームワーク「Ark」を軸にノートを整理しています!
Obsidianでフォルダを使わない理由
人間の脳は階層構造に適していない
まず大前提として、人間の脳は階層構造(=フォルダ分類)に適していません。
「階層を作りながらフォルダごとにデータを保管する」というのは、デジタル用の概念なんです。
人間の脳は、知識同士を関連付けながら脳内に定着させていくようにできています。
Obsidianはセカンドブレイン(第二の脳)です。
より我々人間の思考に近い運用の仕方をすることで、その力を最大限に発揮することができます。
知識はタクソノミー(階層)ではなくて、オントロジー(連想的)で管理していくものです!
「こうもり問題」について
「こうもり問題」という言葉をご存知でしょうか。
例えば、あなたが「コウモリ」についてのノートを作ったとします。
あなたは、このノートを
- 「獣」フォルダ
- 「鳥」フォルダ
上記2つのどちらに格納しますか?
…迷いますよね。
このように
「AにもBにも分類できるモノは、どちらにか振り分けたらいいのか」
という問題を「こうもり問題」と呼びます。
ノートを生成していると、この”こうもり問題”に遭遇する場面が多々あります。
知識ってカテゴライズするのが難しい代物なんです…。
こうもり問題を解決するにはタグを使う
ノートをフォルダに分類しようとするから、この悩みが生じるんです。
フォルダに分類せずに、”コウモリ”のノートには「獣」「鳥」の2つのタグをつけてあげればこの問題は解決します。
幸いObsidianには、優秀なタグ機能が搭載されています。
私はこのタグを使って、膨大なノートを管理しているのです。
TagとMOCでノートに辿り着ければ、ノートをフォルダ階層で分類する必要はありません!
分類に悩んでる時間も脳のリソースも勿体無いです!
何も考えずに、該当するタグを全部付けてあげればいいのです!
Won;Rei式Obsidian運用術 Arkについて
Won:Reiのアオイさんが発案したPKMツールの運用フレームワーク「Ark(アーク)」について紹介します。
アオイさんじゃないですか!
そうじゃ!ワシじゃよ!
ArkはAkashic records knowledge baseの頭文字です!
- ノートは「1ノート1要素」のアトミックノートで作成する。
- アトミックノートのタイトルは単語にする。
- ノートを運用するためのディレクトリは”MOC”と”Note”の2つのみ。
- タグライブラリを事前に用意し、ノートはタグをつけて管理する。
Arkのフォルダについて
まずは「Note」と「MOC」の2つのフォルダを用意します。
基本的にはこの2つのフォルダで運用します。
Note
私のアカシックレコードです。
すべてのアトミックノートがこのフォルダに格納されています。
フォルダ分けを迷う必要は一切ありません!
ノートは全部このフォルダにぶち込みましょう!
MOC
いわゆるMOCノート、エバーグリーンノートを格納するフォルダです。
タグで#MOCを指定すると、自動的にこのフォルダに飛びます。
ノートの自動振り分けには、コミュニティプラグイン「Auto Note Mover」を使用しています。
その他あると便利なフォルダ
Other
- プラグインの都合でフォルダ指定が必要なもの(Templaterなど)
- .md以外の拡張子のもの(画像や動画、PDFなど)
1回放り込んでしまえばその後は滅多に触らないようなものを格納するためのフォルダです。
ノートの運用には直接関係のないノートを格納するための場所です!
ひとつ用意しておくと保管庫(Vault)が散らかりません!
Daily note
デイリーノートが格納されるフォルダです。
Obsidianのデイリーノートを使う方は、それ専用のフォルダを用意してあげるとNoteフォルダが乱雑にならないのでオススメです。
こちらもNoteを汚染しないためのフォルダです。
設定>コアプラグイン>デイリーノート>日付けの書式を「YYYY/YYYY-MM/YYYY-MM-DD」にしておくと、自動的に「Daily note/年/年月」の階層に新規デイリーノートが保存されていくので便利です!
Arkのタグ付けについて
タグは階層で使う
Obsidianには、スラッシュでタグをネスト(階層化)する機能が備わっています。
例えば、先のこうもり問題。
コウモリのノートに
#動物 #鳥 #獣
とタグ付けするところを、
#動物/鳥 #動物/獣
と書くことができます。
一度タグを使えば、次からは#動物のタグを打ち込むだけで、#鳥や#獣を予測で引っ張り出してくることができるようになります。
#魚 #虫 #犬 #猫…などなど、選択肢を沢山ん記憶しなくても、#動物だけ覚えておけばいいのです。
覚えるものが少ないとタグをつける時にも検索するときにも便利なので、タグは可能な限り入れ子で運用します。
タグは予め作り込む
無作為にタグを乱立させると運用に失敗します。
ある程度は事前に作り込んでおくべきです。
例えば。
私の人生の主軸にあるものは音楽(職業)です。
- #Music
- #Music/Theory
- #Music/Theory/scale
- #Music/Theory/code
- #Music/Theory/mode
- Music/Play
- Music/Play/Finger
- Music/Play/Pick
- Music/Play/Slap
- Music/Gear
- Music/Gear/Bass
- Music/Gear/String
- Music/Gear/Effector
- Music/Gear/Amp
- #Music/Theory
などなど、よく使うものは階層として事前に作成してあります。
人生の主軸、趣味、勉強していることなど、Obsidianに記録する可能性のあるものはタグとして準備しておきましょう。
タグのライブラリになるノートをひとつ用意しておくと、運用がとてもラクになります!
また、ObsidianはDigital garden。
庭の手入れと同じように、手入れをし続けるものです。
「しっかり作り込んだから完成!」ではなくて、タグは必要に応じてどんどん追加していきましょう。
ただし、自分なりのルールはしっかり守ること!
無計画な乱立は避けて、自分の人生に合わせて追加してください。